職場近くの書道教室に通ったのは、20代半ばの頃のことでした。

 

同僚2人と世間話をする中、みんな書道に興味があるという話題が広がり、3人で教室に行ってみることになりました。

 

インターネットで近くの書道教室を調べ、先生も有名らしく良さげな教室をセレクトし、お試しで申し込むことに。

 

あくまで、お試しで道具も教室から借り出来るということだったのですが、何故か3人とも気合いが入っており、書道道具一式を購入して教室へと向かいました。

 

教室に入ると、先生から一声、「3人で揃ってくるなんて、新撰組みたいだね。」と、少し返しに困る感想をいただきました。格好いいねということだと思ったのですが、20代男子が習い事という思い切った行動に、そこで初めて気づいた私たちは、「はぁ」という中途半端な返事を返すしかできませんでした。

 

席に着くと、早速先生の指導です。

 

書道経験は、小中高校の書道の授業でしかなかったことから、かなり緊張をして正座をしていましたが、その様子を見た先生からは、「腕さえしっかりとしておけば、正座でもあぐらでも構いませんよ。」と優しい言葉が。

 

そして、その日の練習は、久しぶりの書道ということで、筆の進め方、線の書き方をひたすら続けました。

 

先生の指導では、「まずは色々な線を引けるようになることが大事です、自由に筆を使って線を引けるように。」と、線を引けることが基本ということで、紙に向かって線をひきまくりました。

 

最初は緊張していたものの、力の加減を変えたり、筆を上げてみたり下げてみたり、紙の上を自分なりに自由に筆を走らせていると、何とも言えない気持ちよさを感じました。

 

ゆっくり進める、早く進める、色々な線を引いていくと、難しそうに感じていた筆も、楽しい筆と思えるようになっていきました。筆と紙が擦れる感触も何とも言えない心地よさで、ストレス解消にもなりました。

  • 2017/07/07 09:58:07