私が書道を習い始めたのは5歳の時でした。まだ幼稚園に通い始めて間もない頃で、字の意味もよく理解していない年齢です。私の母が、時を習うのは早いほうがいいという考えだったため、早くから書道教室へ通ったのでした。

 

幸いにも私は字を書くことが好きだったので、書道教室に通うことは苦にはなりませんでした。特に毛筆が好きで、先生に手を添えてもらいながら一生懸命字を書いていました。

 

毛筆と筆では持ち方も力のいれ方も全然違います。筆は力を入れずにサラサラと書くのですが、これが私にとってすごく難しいものでした。ついつい筆を力一杯握って書いてしまうのです。先生は字の濃さなどを見れば余計な力が入っていることがすぐに分かりますから、何度も注意を受けました。習いたての頃は楽しく字を書くことがモットーだったので注意されることはなったのですが、小学校へ上がってからは厳しく注意されるようになりました。

 

それとは反対に毛筆はいつも褒めていただいていました。特に毛筆で大切なはらいや止めなどが得意で、いつも賞をとるほど上手でした。毛筆は筆と違って半紙に豪快に字を書けるので、私にはそれが合っていたのだと思います。一番得意だったのはしんにょうで、はらいが綺麗だと先生からは絶賛されていました。

 

書道には進級があるのですが、毛筆はあっという間に特待生まで上り詰めました。でも筆の方はなかなか進級できず、涙したこともあります。中学生でやっと特待生になった時は泣いて喜びました。

 

社会に出てからも字が綺麗だと褒められることが多く、代筆をお願いされることも多々あります。小さい頃から書道を習わせてくれた親には感謝の気持ちでいっぱいです。

  • 2017/07/07 09:57:07